アンニョンハセヨ! ジョン夜です。早いところでは、本日あたりから『hana』の最新号「Vol. 14」が店頭に並んでいるようです。地域によっては、明後日になる書店があるかもしれませんので、すぐ書店で買いたいという方は、行かれる際にはぜひお目当ての書店にお確かめいただければと思います。
今回、連載記事「はじめての音読」では、hanaのSNSフォロワー(でネコ派の方)の協力を得て、ネコをテーマについて取り上げました。音読の文章を書くために、ネコの魅力についていろいろと伺った訳ですが、ご協力してくださった方に、この場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。
一方、音声プログラム「hana+one」では、イム・チュヒさんが、「愛猫家」に負けじとお家のワンちゃん自慢をされています。そのワンちゃんの名前は、何と「ハナちゃん」。今14歳ですが、イム家にもらわれてくるときに同行したので、私とも長い縁があります。
14年前のある日、知り合いから私に「豊山犬の子犬を譲るという人がいるけど興味ある?」という連絡がありました。「豊山犬? なぜ日本に? ちょっと見てみたいな」と思い、ちょうど犬を飼うことを検討していたイムさん一家を誘って、車で千葉まで出掛けました。そこで見たのが、白くてコロコロしていて、あり得ないほどかわいい子犬2匹。家族の中では一番犬を飼うことをためらっていたイムさんが、明らかにとろけていくのが分かります。結局2匹のうちでおとなしそうなほうをイムさん一家が連れて帰り、残りの1匹は、私が連れて帰りたい気持ちに襲われたのですが、条件的に無理なので眺めるだけであきらめて帰ってきたというのがことの経緯です。
このハナちゃん、現在の写真を見るとただの駄犬にも見えるのですが、北朝鮮の天然記念物なのです。豊山犬(풍산개)は朝鮮半島北部の山間地帯でトラ狩りに使われた狩猟犬で、勇猛なことで知られています。韓国の歴史ドラマ「トンイ」では、ハン・ヒョジュさん扮するトンイが、「自分は食らいついたら離さないことから「プンサン」と呼ばれている」と言う場面もあります。ただし、ハナちゃんはその犬種の名声の割には、かなり穏やかで、耳も垂れ(写真で見る限り他の豊山犬は立ち耳)、情けない感すらかもし出しているのが個性といえます。
朝鮮半島で豊山犬の他に有名な犬としては、珍島犬(진돗개)とサプサル犬(삽살개)でしょうか。珍島犬は忠犬として、よく知られていますね。サプサル犬は朝鮮半島に古くからいる毛むくじゃらの犬で、神社の狛犬のモデルだという説があります。まだ見たことがないので、いつか機会があったら見てみたいです。
さて、実は録音の数日後、イムさんからメールでハナちゃんの写真が送られてきました。特に書いていなかったのですが、「できたら写真も掲載してほしいな~」という控えめなメッセージと受け取り、「hana+one」に写真を小さく1枚掲載しました。ここには残りの写真を。
でもこのワンちゃん。どこかの会社(と雑誌)に名前が似ていますね。どちらがどちらにあやかったのか…。なお、「ハナ」は日本では、犬の名前ランキング女の子部門で1位だそうです(でもハナちゃんはオス)。
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