HANAは小さい会社ですが、越後湯沢に保養所(マンションの1室)があります。築40年の中古マンションを2年半前に購入したのですが、とてもとても安かったので、値段を聞いた周囲の人から「大丈夫か?」と心配されたりもしましました。そう、話を聞いた人はみな「負動産」だと思うからです。
「負動産」とは、投げ売り処分したくても需要がないのでできず、管理費や維持費だけ年々支払わなければいけない物件のこと。
越後湯沢のあたりは、関越高速自動車道により東京からのアクセスが良いためバブルの頃に開発が進み、多くのリゾートマンションが建ち並びました。30年以上たった今、これら一部が「負動産」になっている、ひどいケースだと10万円でも売れないと、報道などで聞いたことのある方も多いと思います。
なぜ越後湯沢そのような物件に手を出したのか。それにはいくつか理由があります。
まず、姉の家族が、バブルの頃から越後湯沢のとあるリゾートマンションの部屋を持っており、そこをよく使わせてもらっていたので、この地域になじみがありました。ここの素晴らしさもよく知っています。
そして会社にも少し余裕ができたので、自分の家族はもちろん、わが社の社員が息抜きに使えるような施設、韓国からお客さんが来たときに手軽に日本の自然を味わってもらえる施設がほしかったということもあります。
さらに挙げるなら、姉が前述したマンションで管理組合の理事を長年やっていたため、全てが「負動産」ではないことを知っていましたし、一方で会社に余裕ができたとはいえ、せいぜいこういう物件をようやく買えるくらいの懐事情だったこともあります。
関心を持ってからは、以下のような条件で、1年くらいかけて物件情報をチェックしていました。
①温泉大浴場がある
②駅から徒歩圏内
③管理が行き届いている
④物件が動いている。つまり売りに出たらすぐ売れる
このあたりの物件はほとんどが温泉付き(①に該当)ですが、多くのマンションは市街地ではなく、どちらかというと自然の中にあります(②で外れる)。自然が近い方が良さそうにも思えますが、繁華街(駅周辺)のお店でお酒を飲んだら、タクシーや代行を呼ばないと帰ることができません。加えて、HANAのほとんどの社員は車を持っていないので、駅から歩ける所でないといけないのです。
③は外からは分かりづらい面もあるのですが、地元のお店などに通えば、お店の人や常連さんにちょっとした情報を教えてもらえることがあります。もし部屋のオーナーと知り合えれば、管理の状況や計画について知ることができるかもしれません。
そして④。本当の意味の「負動産」かは、何かあったときに処分できるかどうかにかかっているので、いくつかの物件に目星を付けてからは。こまめに物件情報をチェックするようにしました。そうすると、大体の価格相場や物件がよく動いているマンションが大体分かってきます。
ようやくよさそうな物件が売りに出たので、越後湯沢の駅から数百メートルのところにあるマンションを購入しました。
ここなら東京駅から越後湯沢まで新幹線で1時間20分。駅からは丘を登らないとけませんが10分ほど。合計1時間半でたどりつけます。
現在ではこのマンション、HANAの社員や関係者(外部スタッフや著者など)なら誰でも使えるようになっています。ホテルではないので、リネン類をどうするのか、掃除をどうするのかという問題がありますが、使用規則を作って、今のところ問題なく活用してもらっています。
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