チゲ用土鍋で、らくらく韓国レシピ Vol.6 「トゥッペギで焼きプリン」
こんにちは。みなさん、昨日のバレンタインデーはいかがでしたか? 会社や学校で、本命チョコに、義理チョコに、友チョコに、と忙しい一日だったのではないでしょうか?
バレンタインというと、日本では、新宿伊勢丹で開催される世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」をはじめ、高級チョコレートブランドの饗宴が繰り広げられますよね。もはやプレゼント目的というよりも、本人が食べたいがために買っている様子。かく言う私も、お目当てのチョコレートをいくつか手に入れ、バレンタインデーまでに一人で食べてしまいました。
一方、韓国のバレンタインデーも、とっても盛大! でも、日本と決定的に違うのが、「質より量!」だというところでしょうか。バレンタインデーの時期に日本から韓国に行くことがあったので、韓国の友人たちにチョコレートをプレゼントしようと、一粒で数百円するチョコレートを、一粒ずつ小さなボックスに入れて、ラッピングをしてもらいました。
しかし、その一粒のチョコレートをプレゼントした皆、微妙な表情。「一粒数百円するのよ!」と種明かしをしたのですが、またまた微妙な表情。聞くと、「このチョコに数百円かけるなら、板チョコの詰め合わせのほうが見栄えするよ!」ということでした。
そう言われてみれば、バレンタインデー当日、韓国のポッキー「ペペロ(빼빼로)」20個以上を使って作った、巨大ハートをトランクから取り出す韓国女子を見かけたことがあります。ほかにも、お菓子を詰め込んだハート型の巨大ボックスをもらった寮の男の子から、食べきれないからと、おすそ分けをもらった思い出も。
日韓の違いはあれど、一年に一回、恋人や家族、友達など、好きな人にプレゼントをし、気持ちを伝えるきっかけとなる、幸せなイベントですよね。そんなバレンタインデーに因んで、今回のレシピはトゥッペギを使ったデザートをご紹介します。オーブンでも使えるトゥッペギは、お菓子作りだってお手の物! さっそくトゥッペギで大きな、大きな、焼きプリンを作ってみましょう。
「トゥッペギで焼きプリン」のレシピ
ご紹介するレシピは、ラムがふんわると香るラムレーズン入りの、大人なプリン。お酒が苦手な方や、子供と一緒に食べたい方は、ブランデーの分量を牛乳に置き換え、ラムレーズンを抜いてもいいでしょう。
<材料>
・牛乳 180ml
・卵(M) 3コ
・グラニュー糖 60g
・ラム酒 20ml
・バニラエッセンス 少々
・ラムレーズン 40g
<作り方>
1:オーブンを160度に予熱しておきます。
2:ボウルに卵を割り入れ、よくときほぐします。
3:レンジで牛乳を人肌にまで温めたら、グラニュー糖、ラム酒、バニラエッセンスを加え、砂糖が溶けるまでよく混ぜ合わせ、1に加えます。
4:トゥッペギの底にラムレーズンを入れ、2の卵液を目の細かいざるで漉しながら、静かに注ぎ入れます。
5:水を張ったバットに、トゥッペギを乗せ、オーブン160度で60分、蒸し焼きにします。
6:焼き上がったら、荒熱を取ってから冷蔵庫でよく冷やして完成です。
<ポイント>
・卵に牛乳を加える際、牛乳が熱すぎると卵が固まってしまうので、必ず人肌にまで冷ましてから加えてください。
・滑らかなプリンにするためには、4で必ず卵液を漉すことが大切です。また、注ぎいれる際、泡が立つと、焼き上がったプリンの表面がツルっと綺麗になりません。泡立ってしまった場合は、スプーンで泡をすくい取ってください。
食べるときは、そのまま豪快に独り占めしても(?!)、器に取り分けてみんなで食べても楽しいですね。また、冷やしたプリンの上に、生クリームやフルーツをトッピングするとプリンアラモードになり、見た目も豪華! ぜひお試しくださいね。
それでは、次回はどんなレシピをご紹介しましょうか? 私自身も楽しみにしています。それでは、また来週!
松島 彩
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