今週の「週刊HANA PRESS」では、韓国の数々の歴史の舞台となった
李朝最後の王宮「덕수궁<徳寿宮>」を紹介したいと思います。
みなさん、韓国には5大王宮があるのをご存知でしょうか?
李朝最初の王宮である「경복궁<景福宮>」
ハングル文字を創った世宗大王によって建てられた「창경궁<昌慶宮>」
伝統美と歴史的由緒を誇る「경희궁<慶熙宮 >」
もっとも長く政務が執られた「창덕궁<昌徳宮>」
そして今日紹介する「덕수궁<徳寿宮>」です。
徳寿宮は、1470年に李朝9代王・成宗の兄、月山大君の邸宅として建立されましたが、豊臣秀吉による壬辰倭乱が起こった際にソウルのほとんどの宮殿が破壊されてしまったため、臨時王宮として数年間使用されたのが宮殿としての始まりと言われています。
その後しばらくの間は主人不在の状態でしたが、1897年に李朝26代王・高宗が改修し、居住し始めたことで再び王宮として使用されるようになりました。
それから高宗が王として在位していた1907年まで、徳寿宮は様々な歴史の中心舞台となり、幾多の受難を経験した歴史的な場所として今でもたくさんの方々の関心を集めています。
また、徳寿宮という名前を命名したのは、高宗の次に王に即位した次男・純宗。
父である高宗の長寿を祈願して命名したそうです。
そんな数々の歴史のある徳寿宮、早速ご紹介いたしましょう。
こちらは中和殿。王の即位式や外国使臣の接見などの主要行事が行われた場所です。
中和殿の内部。王座が置かれている後ろには、日月五岳図の屏風が・・・
王宮の中に建立された最初の西洋式建物・静観軒。高宗が茶菓会を開いたり、音楽鑑賞をしたりした休息の場所でした。
李朝15代、16代の王の即位式を行った即祚堂。
光明門内に展示されていた、人々に時間を教える役目をしていた鐘。
鐘と一緒に展示されていたのが、世界最古の時計と言われる自撃漏。流れる水の量とその落差で時間を知らせていた水時計です。アラーム機能も備わっていたんだとか。
ルネッサンス様式で建てられた石造殿。中は展示館として使われていますが、今は残念ながら復元工事中。(2012年10月終了予定)
徳寿宮内には広々とした広場があり、とてもソウルの中心地とは思えないほど。
そして徳寿宮の中にはカフェもあり、大好きな韓方茶「대추차<ナツメ茶>」でほっと一息・・・
さて、第3回目の「週刊HANA
PRESS」、みなさん楽しんでいただけましたでしょうか?
徳寿宮内には、まだまだ紹介しきれない魅力的な場所がたくさんあります。
ソウルへ行かれた際にはぜひ、徳寿宮へ行って歴史を感じながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかかでしょうか、☆
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