仕事とまったく関係ないのだが、唯一趣味と言えるのが、写真を撮ること。それもデジタルカメラではなくフィルムカメラでである。愛機はRollei flex 2.8Fで自分と同じ年くらいの40年以上前のカメラだが故障知らず、正方形のフォーマットで、真ん中に撮りたいものをドンと持ってくればOK、驚くほどきれいな写真が撮れるので気に入っている。先週22日は写真の仲間との撮影会で、昼に月島でもんじゃ焼きを食べて、みんなで撮影しながら銀座まで歩いた。写真が上手く撮れたかは現像してみないとわからないが、まあそれがフィルムカメラのいいところ、1本撮ったうちに1枚でもいいのがあればいいかなあ。
あまり、韓国と関係がないのも何なので最後に一つ、韓国を代表する作家の一人・朴婉緒作家が22日に80歳で亡くなったとラジオのニュースで聞いた。
それを聞いて、留学していた頃に作家の小説『그 많던 싱아는 누가 먹었을까』を、3カ月くらい掛かって辞書を引き引き読んだことを思い出した。
日本植民地時代から朝鮮戦争の頃までを描いた作家の自伝的な小説だが、当時は朴婉緒がどんな作家なのかもまったく知らず、書店で偶然手にした1冊だった。固有語が多い文章で1ページを読むのにとても時間が掛かったけれど、やはり作家の力なのだろう。表現やストーリーに引き込まれて最後まで読み終えることができ、読破できたことが韓国語に自信が持てるきっかけとなった。
おかげで以後、辞書を引くこともあまり苦にならなくなった。蔭ながら故人の冥福を祈ります。
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