ご無沙汰しています。ジョン夜です。『hanaの韓国語単語〈入門・初級編〉ハン検4・5級』の制作を、予定を半年以上過ぎてようやく終えました。この本は今年2月発売の『新装版合格トウミ』でマイナー改訂のあった4・5級語彙リストに対応している、最新の本です。次は3級に取りかかりますので、ぜひ、よろしくお願いします。

上記の本の校了後、HANAのBBQ後の備長炭のように灰になりかけておりましたが、そうこうしているうちに、気候はもう初夏のようですね。

会社員時代、別の部署の人に誘われて、この季節から秋にかけてよく山登りに行きました。土曜の明け方まで仕事をしてそのまま車で出発するなど、かなり無茶もしましたが、体力がありましたし、仕事以外で体を動かすことでかえって精神のバランスを保つことができたように思います。

現在のHANAの事務所を構えたのは、ちょうど10年前の初夏。ここに来てからはさらに週末もないような生活になり、本格的なアウトドア活動からはずいぶん遠ざかってしまいました。「いつか生活に余裕ができたら、山登りもしたいなあ」とぼんやり考えていたときに見かけたのが、登山雑誌『岳人』の特集、「韓国の山」!

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『岳人』最新号

韓国の山を登るのも、いつかやってみたかったことなんですよね。これは買わない訳にはいかないでしょう!

この本の編集後記によると、韓国の人口5千万人の内、2千万人が登山を愛好しているとのこと。なんと人口の40%ということになりますが、自分の感覚からいっても、決して誇張した数字ではないと思います。昔HANAの社員だった韓国人女性Lさんも、運動とは全く縁のない典型的な屋内志向の人ながら山登りだけは好きで、韓国にいたときはよく行ったと言っていました。景福宮のすぐ裏に山が望めるように、ソウルの人にとって山は身近な存在であり、山登りは市民の手軽な娯楽として楽しまれているように思います。

特集には、そのようなソウル近郊の山のガイド「地下鉄でアクセスできるソウル近郊の山」という記事があります。手軽にのぼりソウル市街を見下ろせる山、近郊とはいえかなり本格的な山もありますね。

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どの山の麓にも登山客を当て込んだ屋台村があるようで、山を下りたあとに、冷えたマッコリをグビグビ飲むと栄養補給にもなっておいしそうです。余談ですが、韓国のトレイルランの大会に出た人が言うには、途中の給水所にマッコリが置いてあったそうです。

済州島の紹介もあります。下の誌面の大きな写真は済州島の城山日出峰。この写真にはやられました。済州島に行きたい気持ちが募りました(ジョン夜はまだ未上陸)。済州島にはまた、島の中心に韓国最高峰(標高1950m)の漢拏山があります。島出身の私の知り合い(若い女性)がヒールの靴で頂上まで登ったと自慢していたくらいなので、割合楽な山のようです。登山雑誌の記者さんはあっさり登頂しましたが、記事は写真と共に島めぐりの旅行記として楽しめます。それから済州島の自然に関しては、김영갑という写真家さん(故人)がすばらしい写真集を残しており、島にギャラリーもあります(http://www.dumoak.co.kr)。写真集は、ジョン夜が家に所有するわずか数冊の写真集の中の一番のお気に入りであることを、ついでにぜひ記したいと思います。

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その他、東海岸の絶景である雪岳山、山小屋泊の縦走が可能な智異山なども紹介されています。旅行でも登山でも、実際に行くのも楽しいですが、ガイドを見て計画を練ったり妄想したりするのが楽しいんですよね。私はしばらく、この特集を読んで妄想です。

以上、誌面をチョロ見せしましたが、出版社のサイトではもう少し詳しく誌面を参照ことができます。興味のある方はぜひ購入して読んでみてください!