※このコーナーは、『韓国語ジャーナル hana』の定期購読者に送付されている会報誌『hana通信』の「嗚呼、副編 懐かしのK-POP」を再編集したものです。
有名すぎてあえて紹介するまでもないと思っていたのですが、よくよく考えたらヨン様ブーム時には解散していたことを考えると、知らない人もいるのではと思い、ご紹介します。
S.E.S.は絶対的美少女유진、圧倒的歌唱力の바다、そして日本語堪能の슈という3人組。1997年に「I’m Your Girl」でデビュー。正統派のかわいらしいイメージに、洗練されたメロディーで瞬く間に人気者になりました。
「I’m Your Girl」
1集で大成功を収めたS.E.S.をきっかけに、女性アイドルグループブーム(FIN.K.LやBaby V.O.Xなど)が起こるのですが、女王S.E.S.は2集で他と圧倒的な差を見せつけます。
タイトル曲の「Dreams Come True」は清純、神秘、ノスタルジー……上手く言えませんが、あの時代にこんな曲を!という新鮮な曲で、ぜひ聴いてほしい。そして同時期に「めぐりあう世界」で日本デビューを果たします。
「Dreams Come True」
「めぐりあう世界」
しかしBoAすら日本デビューしていない韓流前夜。「夢をかさねて」など、今聴いても本当にいい曲なのに、鳴かず飛ばずでかわいそうでした(涙)。
「夢をかさねて」
この頃、韓国では雨後の筍のように女性グループが乱立していたのですが、日韓での活動を通して一段と成長した彼女たちが発表したのが3集の「LOVE」。
「LOVE」
曲、ファッション、コンセプト、全て最高級なものを見せつけてくれました。この頃の유진は本当に女神様のようにきれい。カムバックするたびに顔がバージョンアップしてると言われた바다も最終形態。슈は相変わらず猫背なんだけど、もうこの頃から諦めがついてきた。というわけで女性アイドルの頂点に落ち着いたのが3集だと言えます。
4集ではMISIAの「包み込むように」をカバーした「감싸 안으며」と、かっこよすぎです姉さんたち!という「Be Natural」で活動。
「감싸 안으며」
「Be Natural」
5集のタイトル曲は「U」で、かっこいい姿を見せてくれたのですが、実は後続曲「Just a Feeling」がS.E.S.で一番の名曲だという(副編の)声もあります。この5集が実質的には最後のアルバム。
「U」
「Just a Feeling」
でも、解散後の各メンバーの活躍や、デビュー20周年での再結成など、あまり寂しい思いはしませんでした。しかし、振り返ると彼女たちがいてくれた韓国歌謡界をしみじみ懐かしく思います。そして日韓の架け橋として、活動してくれたことに改めて感謝!