日々、各所の書店にお伺いし、HANA書籍の魅力を書店員さんに伝えているさだもんたです。
さて、波はあるものの、コロナ禍については日常生活が戻りつつありますね。スポーツ観戦もコンサートなどの公演も、「人数制限なしでの有観客開催、拍手、鳴り物はOK、声出しはNG」というのが、2022年秋のスタンダードといったところでしょうか。
展示会系も通常での開催に戻り、今秋「ツーリズムEXPOジャパン」が4年ぶりに東京(東京ビッグサイト)で開催されました。もっとも、ツーリズムEXPOジャパンは、コロナ禍だけが理由で東京開催がなかったわけではなく、TOKYO2020の開催にともない、那覇など開催都市を変えて行われていました。
※TOKYO2020期間中、東京ビッグサイトは国際放送センター(IBC)、メインプレスセンター(MPC)になっていました
このツーリズムEXPOジャパン、旅の祭典としては国内最大級のイベントで、他の展示会と異なるのが、一般の人たちも入場できるということ。ビッグサイト内は海外と国内のエリアに分けられ、期間中はどちらも大賑わいでした。
そして、ツーリズムEXPOジャパンでは、お祭り気分満載のブース展示やイベントだけでなく、旅行業界などの関係者向けに、基調講演や各種会合などが行われているのです。
私は毎回、半分仕事のような半分遊びのような感じでツーリズムEXPOジャパンに参加しているのですが、今回は、せっかくなので、初日のTEJ観光大臣会合に取材として入りました。
内容としては、各国の大臣クラスの人たちが、気候変動やSDGsなど昨今の世界的関心事について、自国の事例などを紹介しつつ、ウィズコロナ、ポストコロナ時代の国際観光のあり方についてまとめるというものでした。
そんな中、縁の下の力持ちとなっていたのが、日→英、英→日の同時通訳。私たちは、会場入りの際、画像のようなレシーバーを渡されました。チャンネル1が日本語、チャンネル2が英語です。
どのような布陣で同時通訳が行われているのか聞きながら確認すると、英→日については、女性2人、男性1人が従事していました。だいたい1人が5分前後を担当して、次の人に交代するといった感じでした。集中し脳をフル回転させるでしょうから、時間的にはそれくらいがいいのかもしれません。
また、話者の性と通訳者の性は一致していませんでした。なので、女性話者の英語を男性の同時通訳者が日本語に、あるいはその逆の場合でも、ちょっと不思議な感じがしました。
自分自身、韓国語でシャドーイングをやっても口が追いつかないことが多々あるのに、同時通訳にあたるみなさんは、聞いて→訳して→アウトプットしながら→聞いて ということをエンドレスでやっているんですよね。ただただ尊敬すると同時に、どういう脳の使い方をしているのか、機会があったら聞いてみたいです。
で、同時通訳のみなさんの尽力によって、各国の大臣は今後の国際観光のあり方として、
- TPP枠組の重要性
- グローバル、リージョナル、ローカルの重要性
- 官民の協力の重要性
という3つの重要性で認識をともにすることを確認し、会合が締め括られたのでした。
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