みなさん、こんにちは!
昨日からポカポカ陽気が続いていますね♪
東京都心の桜(ソメイヨシノ)も満開になったと発表され、本格的な春がやっと訪れてきたんだなと実感しております。
そんな暖かい日差しに包まれながら、今週も「週刊HANA PRESS」書かせていただきます。
先々月のバレンタインデーの日に、韓国の有名な愛の詩をご紹介したのを、みなさん覚えていらっしゃいますか?
その時にご紹介したのは、”사랑하는 까닭”<愛している訳> という詩……本当の愛とはどのようなものかが描かれた、心温まるとても素敵な詩でしたね。
この詩は、2008年に出版された「音で味わう韓国語の名文・名作」という本の中からご紹介したものなのですが、その本の中には、他にも素敵な作品がたくさんあります。
今日はその本の中から、「言葉」について書かれた詩を1編ご紹介したいと思います。
“나를 키우는 말” 이해인
행복하다고 말하는 동안은
나도 정말 행복해서
마음에 맑은 샘이 흐르고
고맙다고 말하는 동안은
고마운 마음 새로이 솟아올라
내 마음도 더욱 순해지고
아름답다고 말하는 동안은
나도 잠시 아름다운 사람이 되어
마음 한 자락이 환해지고
좋은 말이 나를 키우는 걸
나는 말하면서
다시 알지
「私を育てる言葉」 イ・へイン
幸せだと言っている間は
私も本当に幸せで
心には澄んだ泉が流れて
ありがとうと言っている間は
感謝の気持ちが新たにあふれ出し
私の心ももっと優しくなって
美しいと言っている間は
私もしばらく美しい人になり
心も幾分明るくなって
良い言葉が私を育てるということを
私は言いながら
再び知るだろう
いかがでしたでしょうか?
この詩の作者は、イ・へイン先生という修道女であり、詩人である方です。
たくさんの人々から愛される韓国を代表する詩人の1人で、修道院での生活の合間に数多くの作品を生み出し、これまでに数多くの詩集が出版されています。
私は、この「私を育てる言葉」という詩が、イ・へイン先生の作品を読むきっかけとなりました。
先生の言葉のひとつひとつがとても優しく、穏やかな気持ちになったのを覚えています。
「幸せ」「美しい」「ありがとう」どれもみな、良い言葉ですよね。
普段何気なく使うこの言葉たち……思い返してみると、その言葉を言っているときの自分の心は、とてもあたたかい気持ちに包まれているなと思うのです。
いつもならそのまま通り過ぎてしまうことかもしれないけれど、こうしてあたたかい気持ちになれるのも、そういう良い言葉を言えるような場所であり、物であり、人がいてくれるからなんだということ……人の心において大切なことを、この作品を通して改めて気付かされた気がします。
今週の「週刊HANA PRESS」はここまで……。
楽しんでいただけましたでしょうか?
これからもこうして、韓国の素敵な詩を1編ずつご紹介していけたらなと思っております。
そしてその中から、みなさんのお気に入りの詩が1編でも見つかれば、とても嬉しく思います☆
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それではまた、来週お会いしましょう!